■「半分の月がのぼる空」名言集

ひとつ、断っておく。
これは、なんでもない、ごく普通の話だ。
男の子と女の子が出会う、ただそれだけの話だ。
つけくわえることはなにもない。

もちろん、僕たちにとって、それは特別なことだったけれど。
いや、ちょっと違うかな……。
僕たちにとっては、本当に本当に特別なことだったけれど。

(裕一/1巻/P17)





歩き出したい。
切に、そう思う。
今すぐにでも、歩き出したい。

(裕一/1巻/P63)





そこにあるのは普通の山道などではなかった。 僕たちの未来だった。力一杯走り、求め、それでようやく得られる正しい未来だった。

(裕一/1巻/P180)





「なにもせえへんうちに諦めるのが一番のアホやな」

(多田さん/1巻/P185)





「覚悟、できたから」

(里香/1巻/P222)





そう、自分はよく知っている。
人はただ死んでいくのだ。
まるで櫛の歯が欠けるように、朝日が昇るように、夕日が沈むように、ただ死んでいくのだ。

(夏目/2巻/P226)





「たとえ守りきれなくてもさ、守ろうとするだけで意味はあるよ」

(亜希子/5巻/P63)





「あのさ、里香。なんでも言えよ。ちゃんと聞くからさ。うまい答えは出てこないかもしれないけど、聞くくらいならできるからさ」

(裕一/one day/P6)





「こっち来いよ」
「おまえが来い」

(裕一・里香/5巻/P287)





「おまえだよ、おまえ。
ひとりでいくら悩んでも、全然物事は動かねぇよ。
おまえ、自分の手を見てみろよ。
なんのために、その手はあるんだ」
「いいか、教えてやる。
その手はな、なにかを掴むためにあるんだよ。
欲しかったら、手を伸ばせよ。
そうして、強引に掴み取ればいいんだ。
ただぼんやり突っ立ってるだけじゃ、なんにもできないままになっちまうぞ」

(裕一/5巻/P232)





「吾郎くん」
「ん?」
「先に死んじゃうけどごめんね」

(小夜子/4巻/P300)





「夏目先生、運命とか未来は僕達次第なんですよね?」
「僕たちの両手は、欲しいものを掴むためにあるんですよね?」
「オレ、信じますよ、それ」
「マジで信じますから」

(裕一/5巻/P174)





ろくに笑わないまま死ぬのと、今みたいに笑いながら死ぬのとどっちが幸せだと思う?

(亜希子/4巻/P313)





「一番大切だったのはなに?自分の幸せ?それとも大切な人の幸せ?」
「…………」
「どっちなわけ?」
「…………」
「大切な人の幸せじゃないの?」

(亜希子/4巻/P313)





一歩進むと、薄闇の中にぼんやりと女の子の輪郭が浮かび上がった。
二歩進むとなんとなく顔がわかった。
三歩進むと、笑みが見えた。
僕もそして、笑っていた。

(裕一/4巻/P308)





諦めるなんて、絶対無理だ。最後の最後まで、僕は信じるさ。世界は僕たちのものだって。僕たちの両手は、必ず大切なものを掴めるんだって。







「そばにいていいか?ずっとずっとさ、そばにいていいか?」

(裕一/4巻/P309)





ずっと一緒にいようぜ里香。
うん。
ずっと一緒にいよう。裕一。

(裕一・里香/4巻/P310)





里香は僕の夢を奪うだろう。それでも僕は望もう。手を伸ばそう。里香と生きる道を選ぼう

(裕一/5巻/P271)





僕はこの子を守って生きて行くんだ。これほど素晴らしいことが他にあるだろうか。







未来を、大切なものを僕たちは自らの手で選んだのだ。

(裕一/6巻/P264)





たとえ彼女の命が短くとも、終わりの日がすぐにやってくるのだとしても、彼女といることがただつらいだけになってしまっても、それでもぼくはやはり彼女と生きることを選ぶだろう。 運命なんてものじゃなく、そんなふうに他人任せなものではなく、僕自身の意志として選ぶだろう。 そうさ、この瞬間こそが、僕が望んだ日常なんだ。

(裕一/5巻/291)





日常と非日常―。 ただ今を生きるしかない。

(/7巻/帯)





……





空には半分の月が輝いていた。







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